入試一本化

現小学6年生(新中学1年生)から1回入試になることが濃厚です。特色化選抜導入時、前期後期制導入時以上の混乱が予想されますので、現小学6年生は早めから準備をしておきましょう。

 

特色化選抜の流れを組んだ現行の【前期後期制】は、普通科で前期60%、後期40%の定員を設けています。2回受験の機会がある方が有利な感じがしますが、私は以下の理由により【1本化】に賛成です。

 

◆学校の授業が成り立つ

今の受験の仕組みは1月下旬に私立単願の生徒の入試が終わり、2月下旬に公立前期合格者の入試が終わり、3月上旬に公立後期入試が終わり、すぐに卒業式。1月下旬から3月上旬までの約2ヶ月間の中学校最後の授業が大混乱なのは容易に理解できます。【1本化】されると、公立を志願する生徒が全員一つのゴールに向かって進みますので、授業中の集中力や先生の意気込みも違うことでしょう。何より不合格の生徒が迷惑な合格した生徒の授業の妨げがなくなることが最大のメリットです。

 

◆生徒の負担軽減

現在の前期後期制は長期間にわたって受験が行われます。しかも前期は2日間入試であり、後期は1日入試でありながらも朝から夕方まで拘束されます。出願や合格発表も含めると学校行事もある中での現入試は生徒にとってかなりの負担になっていると思います(まぁ、出願や合格発表は今後ネットを利用するとは思いますが・・・)。

 

◆前期で惜しくも不合格になった生徒が合格に

1本化されると100%の定員で募集をしますので、前期で不合格になってしまった生徒の大半は合格になります。しかもチャレンジ入試がなくなりますので、本当に行きたい学校での合格が増えることでしょう。

 

他にもいくつかメリットがありますが、《体調不良時には取り返しがつかない》《チャレンジ入試が出来なくなる》などのデメリットもありますので、慎重な議論を重ねて万全の体制で始まって欲しいものです。

 

2020年には小学校の指導要領改訂も行われますし、これからしばらくは教育改革が続くでしょう。

それに伴って、小学校の英語教科化やプログラミング関連の塾教材が無数に出てきており、それをビジネスチャンスと考えて煽ってくる塾さんも多いですが、保護者の皆様は【本当に我が子のためを考えた教材なのか】【本当に我が子のためを考えた塾なのか】をきちんと見極めて採用してもらいたいと思います。

 

そして《学力的には他の市町村に劣る市原市》を、いつの日か面積だけでなく《学力も千葉県トップの市原市》にしてやろうという密かな私の目論見も達成させたいです!