定期テストと実力テスト

入試検討会(保護者会)や塾内生進路面談、入塾面談が行われているこの1週間は、保護者の方からの色々な悩みにお答えする時期でもあります。

 

《塾に入って少し勉強すれば成績は上がるのではないか》と思われている保護者の方もおられると思いますが、そもそもここで言う【成績】とは以下2つの内のどちらかだと思われます。

①学校の定期テスト

②学校の実力テストや塾の模擬テスト

 

実は①②は正に【似て非なるもの】。性質が全く違うことをご存知でしたか?

 

 

①はどちらかと言うと簡単で、点数も割と早く上がります。

その理由は《ある一定の決められた範囲を決められた期間で、いかに集中して学習に取り組めるかが勝負であるから》です。学力を試すというよりも要領の良さが試されるテストであるからです。

ですから《自分が克服できていない箇所がどこなのかを分析し、それを克服する》ことが出来れば、必ず成績が上がります。ただ、中学生が一人でそれをやりこなす事は難しく、周りからの働きかけがないとなかなか最後まで進める事が出来ないのが普通です。

 

若竹の生徒には、学校のワークの進め方、それが終わった後の行動などをアドバイスしますが、それだけで高得点を維持し50〜80点近くの点数アップを達成できています(ざっとしか集計出来ていませんが、今回の最高得点アップは150点くらいです。面談期間が終了したらご報告したいと思います)。もちろん伸び悩む事もありますが、その原因をしっかりと追及し次回への対策を示すことにより、数回の定期テストを経れば、必ず点数アップを達成してくれています。

これを繰り返すと、生徒自身が【定期テストで点数アップさせる極意】を習得出来るようになりますので、それこそ将来に繋がる経験と言えるでしょう。

 

 

②の勉強はちょっと複雑で、すぐには結果が出ない事もあります。

その理由は《小学校時代から中学校時代の広い範囲から出題され、その全ての知識を組み合わせることによって問題を解かなければならないから》です。

その生徒がどこで躓いたのかを一つ一つ丁寧に確認し克服した後、繰り返しによる定着をさせ、様々な知識を頭に入れた状態で、2つ以上の知識を組み合わせて問題に取り組むわけです。やる事が本当に多い(笑)

 

本当は①②の両方を上げてあげたいのですが、若竹では《どっちつかずを避ける》《勉強で雁字搦めにすることにより勉強嫌いにしたくない》という理由から、部活等にも時間が取られてしまう中1〜中3の夏休みまでは①、中3夏休み以降は②を上げていきます。

たまに『②は夏からの半年で上がりますか?』という質問をいただきますが、定期テストの勉強方法が理解できていて、ある程度の基礎力があれば大丈夫です(若竹では毎年受験前10ヶ月で平均偏差値を7上げています)。ただし、勉強方法を理解し基礎力を養うためにはある一定の時間が必要で、中3になってからでは本人が本当に大変なのはご理解いただけるかと思います。これが小学生や中学1年生からの入塾を強くお勧めする理由です。

 

一部の上位生徒を除いて《今の時期の定期テストと実力テストの点数差が大きいのは普通》であり、今までの経験があればそれほど心配する事ではありません。ご安心を。