成功体験

6月末から始まった保護者面談が継続中!もちろんその後に授業がありますのでとっても忙しいわけですが、割と疲れを感じないのは生徒たちの違う一面がわかって嬉しい瞬間が多いからでしょうか。

 

昨日はある面談でお母さんが涙を浮かべておられました。

「こんなにヤル気になってくれると思っていませんでした。」と。

 

 

2月頃、入塾面談に来たその生徒の第一印象は、悪いことをする感じではないものの、とにかく自分を出すのが苦手なタイプ。

 

話を聞くと、なんと!前回の通知表(1学期評定)で評定1をもらってしまったのだそうです。相対評価ではなく絶対評価で評定を付ける現代において、評定1はそうそうお目にかかれるものではありません。私の20年を超える塾講師生活でも3回目の出来事でした。

 

評価1がつくと受験に関してはかなり不利になります。多くの公立高校だけでなく私立高校でも審議の対象となり合格が遠のいてしまうのが実情ですので、ウチも普段だとお断りすることも多いです。しかし今回はご紹介という点とその生徒を救いたいという私の気持ちが強く、サプリックスクラス(個別指導クラス)ではありますがお預かりする事に決めました。

 

 

普段はシャイな性格なだけに、学校の授業でも相手にされず、その結果、学習意欲を失っていたのでしょう。

塾で声がけを続けていると、色々な事を話してくれるようになりました。そして根が真面目なので、きちんと宿題をやってくる生徒だという事もわかりました。また数学のセンスがありましたので、その部分を中心に【褒めて伸ばす】ことに専念しました。

 

その結果、5科で160点近くの点数アップを達成するという素晴らしい結果を残すことが出来ました。個別で習っていた数学は90点、苦手な英語も50点、塾で習っていない社会も89点という快挙を。

お母さんはその点数アップ自体はもちろんのこと、《宿題は必ずやる》《嫌がらずに塾に行く》ことにも感動して涙を浮かべられたようです。

 

どうやら2学期の評定は2をいただいたようで、こちらも一安心。これから集団クラスの生徒たちと一緒に受験勉強をしていくことになりますが、今回の【成功体験】が合格への足掛かりとなる事を願い、今日も面談へ。