東日本大震災

 

あれから10年。

 

当日は休校日でしたので、私は家族と遅い外食を取っていました。料理を待っている間に揺れが始まり、慌てて当時2歳だった娘を抱え店外に。高台にあるお店でしたので、しばらく待機していると、テレビから流れる津波の渦に加え市原の工場火災。戦争かと思いました。

 

幸いにも塾は被害なし。自宅の方は酷く、液状化が凄いことに。駐車場が70〜80cmほど土砂に埋まり、床上浸水まであと数センチ。塀にヒビが入り斜めになっている状態でした。建物は左右対称に沈みましたので、一部損壊で済みました(斜めになれば半壊扱いです)。

 

不安な情勢でしたので、講習は一時休止し、塾生にはしばらく家族と過ごしてもらいました。

 

翌年と翌々年、仲の良い塾長先生たちと一緒に石巻へボランティアに行きました。漢検指導の合間に野蒜や女川、大川小学校にも行きましたが、子どもたちの遺品を見る度に涙が出てきました。仮設住宅に住んでいる皆さんの、学びをする時のキラキラした目が本当に素敵で、逆に元気付けるために超ハイテンションで臨んでいた我々に元気を与えてくれました。

 

昨年の台風、今年のコロナもそうですが、困難な時ほど知恵が生まれ、それを持って未来に向かっていきます。いつまでも風化しないようにしたいものです。

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