自己肯定感を高める

 

朝8時から夜8時半までの講習が、ようやく昨日でひと段落です。なかなか余裕がなく書けなかったブログ、久々に書きたいと思います。今回はちょっと真面目な話です。

 

今年の中3は【鍛え甲斐がある】と以前お伝えしましたが、始まってみるとやはり色々勃発。95%の生徒は凄まじい勢いで頑張っていますが、かなり基礎的な部分が出来ていない上に頑張れない生徒が1〜2名。

基礎的な部分が出来ていないのは、これから頑張れば出来るようになるので全く問題ないのですが、問題となるのは《その上頑張れない》という部分、壁にぶち当たった時に自力で乗り越えられないという部分(ま、今回は最終的には頑張ってもらいましたのでご心配なく^ ^)。

 

これは、今まで子どものしたいようにさせてきて嫌がる事を全て避けるのを容認してきた結果であり、恐らく家庭内での行動が原因です。またはもしかすると《愛情を注ぐ》部分を少し履き違えてしまったのかもしれません。結果として自力で現状を打破する術を受験生になる中3まで身につけられてきていないわけです。

 

例えば夏休みの宿題を親が全てやってしまうパターン。これを繰り返していると、子どもの自己肯定感(やれば出来る)が育たず、残念ながら《乗り越えられない子ども》に育ってしまいます。

今の時代、親御さんはみな忙しいです。だから子どものサポートをする時間はそれほど多くはないと思います。そんな中、子どもが宿題になかなか取り掛からない状況に直面した時の《やってあげちゃいたくなる状況》・・・私にも年頃の娘たちがいますので、その気持ち痛いほどわかります。でもここはグッと我慢です。将来彼らが自立した大人になれるよう、グッと我慢です。

 

ちなみに、《自分で調べずに人に聞いて物事を解決する場面を繰り返している子ども》も、これに類似した結果となってしまいます。聞かれてもグッと我慢です(調べ方を教えるのは大歓迎です)。

 

 

いずれにせよ、ご心配でしょうが、親はサポーターに徹する事が大事です(全くノータッチはいけません。子どもが乗ってくるまでサポートするという意味です)。手をかけすぎてはいけません。

 

これが怖いのは、それを繰り返す小学生のうちにその影響が出るのではなく、数年後しかも反抗期辺りにその影響が出る事です。受験生にはやはりいくつか【壁を乗り越える場面】が必要であり、この夏期講習というのはその最初のステップアップ。これを乗り越えると徐々に彼らの行動が自然と変わってきます。

 

 

【子どもを愛情を持って育てる】際に《褒める》のは非常に大事な事であり私も多用しますが、小学生高学年以降は【自己肯定感を高めるために何をすべきか】も併用してあげる事が本当に大事だと痛感しています。

 

以上、あくまでも私の個人的な見解です、ご参考まで。