過去問の使い方

 

 1月の最終週となりました。学校の先生は、公立用の志願書の作成に苦労されているころかと思います。その子の良いところがピックアップされるように書いていただけると嬉しいです。

 

 さて、今回は過去問の使い方についてです。

 

 そもそも過去問を解く目的って何なのでしょうか。9月辺りから解き始める生徒もいますし、1月になってもまだ解いていない生徒もいます。うちでは早めから過去問を解くことはあまり推奨していないのですが、知り合いの塾では9月から10年間近く解いていたりします。

 

 私が考える過去問の利用方法は【問題の難易度把握】と【平均点から見た偏差値】です。つまり【模擬テスト】の様な扱いです。これが把握出来るのは1回限りという事でうちでは1月に解かせています(といっても、早めに書店で購入して既に解いている生徒もいますが)。

 

 9月辺りに解くと、実践力がない時期ですから解けなくて自信をなくす事があることと(すると解き直しもせず、点数も出さずそのまま放置することが多いです)、その問題を2回3回と解いたところで同じ問題を解く訳ですので、出来るようになったところで、あまり意味がないと考えています(自信にはなりますけどね。ただ当日点数が取れるかについては疑問が残るという事です)。この辺は人によって利用方法が違うと思いますので、色々な活用方法があって良いと思います。

 

 また、問題集のように解いている生徒がいますが、これはあまり良くないです。自分が解ける問題だけ解く、時間を気にせず解く、合計点を出していない、なんて感じなので、何も身に付かないのですね。

 

 公立の過去問を解く時は、きちんと時間を計って、点数を出し偏差値に換算して自分の位置を知り、あと何点必要なのかを知り、どの問題で点数にするかの戦略を立てる事が必要です。

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