長女の授業参観

先日、中3の長女の授業参観に行ってきました。

最寄りの幼稚園ではなく《遊びの中から学びを得る》という私が目指す教育に近い幼稚園に通わせた長女。同じ幼稚園から同じ小学校に通った友達が誰もいなかったのが中学校になるとわんさかいてビックリな状況の中参加した授業参観は、幼稚園生時代の友達と小学生時代の友達が混在している不思議な空間で、私に取ってはかなりの衝撃でした!女子は顔が変わりますからね、その辺りにも衝撃を受けました。

また懐かしい幼稚園時代のママともお話が出来て、とても楽しい時間を過ごしました。

 

さて、肝心の授業内容ですが、学活の《進路学習》です。まさにドンピシャ(笑)で、先生が何をおっしゃるのかに興味津々で参加してきました。

 

ガイドブックのようなもので概要を知り、自分たちは何を優先して進路選択をするのかを、グループを作って話し合いワーク。

娘のクラスの多くのグループは《学力》を優先していました。自分の実力と学校のレベルが合っているかどうかを優先するという事です。

彼女のグループは《校風》。これは学力も含めた広い範囲であるので《学力》だけと比べるのはちょっと違う気がしますが、いわゆる《学校の雰囲気》です。

 

引っかかったのは、先生がおっしゃった『公立は年間50万、私立は年間100万かかる』という費用の部分。これだけを聞いたら子どもたちは【親に負担をかけさせたくない】との事で公立を選択するだろうな、進路選択の幅が狭くなってしまうのでは、と思いました。

 

実は私立高校に通う場合は国や県から補助金が出て、多くの家庭が補助金をもらえます。家庭によっては授業料が無料になります。

良い学習環境で公立と同等の金額で通えるのならば、どちらを選択しますか?という形で話す方が良かったのかな?と思いました(といっても、今回は第一回目の進路選択を考える機会でしたので、先生もあえて話さなかった可能性もあります)。

 

【難関校に入るのが成功】と思われる保護者の方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。

15年ほど前は上位校に合格させるのが使命!くらいに思っていましたが、上位校に合格した生徒の挫折を嫌というほど見てきましたので、今は《その子が心から行きたいと思う学校に合格させるのが使命》だと思いながら進路指導をしています。上位校の厳しい環境の中で揉まれて成長する生徒もいますし、ワンランク下げて余裕を持った学校生活を送った方が良いと思う生徒もいます。一人ひとりの性格も違いますし、夢も違います。成績上位の生徒は上位校のような大手進学塾さんのような指導ではなく(うちの自宅近くの大手さん、学校内順位が下がったらクラスを下げると脅しているようで。なんかそれはもはや教育ではないよなぁと思ってしまいます)、生徒たちの気持ちを最優先に色々な学校選択ができる様に指導をしています。

 

この多様化の時代ですから、勉強だけではないその子の長所が伸ばせる環境が求められているのは間違いない事実ですが、ただ最後に裏切らないのは【勉強】であるのも事実である事を忘れてはいけません。行きたい学校が出来たのに学力で行けない•••なんて事にならないよう、日々の積み重ねを大事に充実した毎日をお過ごしください。