通知表

間も無く11月、やっと秋らしい気候になり、生徒たちはテスト対策にエンジンがかかってきました。

下級生よりも一歩早くテストが実施される中3生の多くはすでに学校のワークを終え、塾のテスト対策に取り組んでいます。高校に提出される最後のテストです、悔いのないように行動し良い結果を残して受験に向かう事を願うばかりです。

 

さて、今回は通知表の話。

今の絶対評価にだいぶ慣れてきて、普通のことをしていれば【3】がもらえる事を理解してきている保護者の方も多いですが、ちょっと極端な例がいくつかありましたのてご紹介いたします。

 

 

①定期テストで8割取っているのに【3】

ま、提出物か授業態度が悪いのでしょう(提出物は出しているようですので、授業態度の線が濃厚)。偏差値は60に近いので実力は【5】の生徒なのですが、【4】をすっ飛ばしてまさかの【3】(笑)

シャイな子で、ちょっとヤンチャな子に混じっているので、同類と思われた可能性あり。

 

 

②点数が40点代なのに【4】

逆のパターンですね。授業態度が良く、本人なりに頑張っている事を先生が認めてくれた形です。正に絶対評価の恩恵を受けた形です。

 

 

③1年生で【3】、2年生で【5】、3年生で【4】

こんなに安定しないのも珍しいですね。

先生も人間ですから、絶対評価をつける際はその子のイメージを頼りに点数や授業態度を加味して付けます。ですから3から5に上がるような事はめったになく、一度付けた評価は一回のテストではなかなか変わりづらいものです。

 

 

④中間82、期末78で【3】

これもイメージでやられたパターンでしょうね。その子の振る舞いを総合的に判断されてしまった形ですね。今はだいぶ良くなりましたが、落ち着きがない男子です。

 

 

こんな事を踏まえて、県内の私立高校は内申点が実力に伴っていないという判断をし、推薦基準や特待基準を上げてきています。

5〜6年ほど前はオール3の生徒でも、かなり多くの高校の推薦基準を満たしていましたが、実は今はほとんどありません。

更にこの推薦という制度自体を取りやめようという私学も出てきて(要は入試当日の結果のみで合否を判断する)、この風潮は拡大しつつあります。

 

生徒や保護者からしたら『勘弁してよ〜』という事でしょうが、内申点による事前確約(100%ではないですが)がなくなって、当日のテストの結果による合否判定が行われるわけです。この観点に基づくと、この推薦基準の撤廃こそが公平な入試に近づく第一歩であるとも言えるかと思います。

もっとも、この【内申点による推薦の判定】は県南に地域だけの特別なものであり、東京や県北の高校ではやっていない事も多い、という点も予め知っておく必要があるでしょう。

 

公立入試における算式の撤廃やマークシートの導入、前述した内申基準の上昇や特待基準の上昇など、生徒たちを取り巻く環境は大きく変化してきています。

公立入試の1本化により『高校入試が楽になった』と勘違いしそうになるかと思いますが、実は難しくなってきているのです。この裏には【二極化】が絡んでいるのですが・・・長くなりそうなので、また今度にします!

 

楽しいスタディーライフを^_^

前の記事

夏期講習2024終了!!