通知表の数値

塾長の佐々木です。

急に秋めいた気候になってきましたね。この気候は父の故郷である北海道を思い出す事ができるので大好きな気候なのですが、やはり少し前の猛暑とのギャップがありすぎて身体にこたえますね^_^

 

さて、市原市は今日で【1学期】が終了となります。学期最終日にはドキドキの通知表配布があるのは今も昔も変わらないわけですが、数値の付け方には大きな変化があり注意が必要です。今回はその事について書きたいと思います。

 

昔の通知表は【相対評価】といい、1から5までのそれぞれの割合が決まっていました。5が生徒全体の7%、4が13%のような感じです。

他の人と比べた数値を評価として出しているので、学校内で自分がどの位置にいるのかを客観的に測る事が出来ました。もちろん隣の学校とはレベルも生徒数も違うでしょうからあくまでも学校内の評価という事になりますが、ある一定の基準を知る事が出来ました。

 

ところがその後、公教育において偏差値排除運動がおこり、業者テストの廃止とともに(今は復活していますが、基本的に偏差値は先生のみが知る情報となりました)、【絶対評価】に変更されました。

 

ご存知の通り、絶対評価とはその子の頑張りを評価するものであり、テストの点数も含めた総合的な評価方法です。

この評価方法は、一定の基準はあれど、その先生がどの観点で生徒を見るべきかが曖昧で、学校の先生も一番頭を悩ませる事案なのではないかと推測いたします。

ですから、塾に評定を提出してもらった際にも『ん?』と思う事が多々あり(良い意味でも悪い意味でも)、まぁ違う人間が評価しているのだから仕方ないか、と納得するようにしています。

 

 

我が家の長文は中3です。体育が割と苦手で、いつも評価は3です。だからこそテストを頑張っていつも満点近く取ってきますが、変わらず3です。

 

ある時、娘が体育の先生に『どうやったら評価が上がりますか?』と聞いた事があります。先生の返答は『総合的に評価しているだけなので、何をしたから上がるというものではない』と言われたそうです。

多分、運動神経が他の子に比べて低い、というのが先生の本音だと思いますが、この【総合的に評価する】というのが曲者で、先生も具体的にどうすれば上がるかを指導できない形になっているような気がしています。ただそうすると『テストを頑張っても変わらないなら別に頑張んなくていいか』という思考になってしまうのではないか、と心配しています(うちの娘は一時期そうなりかけました)。

 

生徒の皆さん、保護者の皆さん、今の通知表はこんな感じなので、仮に今日の通知表が低い評価だったとしても、特に気に病む必要はありません。もちろん努力不足であったり行動に移せない部分があるならば反省すべきですが、シビアになり過ぎなくて大丈夫です。

 

『入試に直結するんでしょ?』という声もありそうですが、実際通知表の数値1は入試の1点に相当するものでしかありませんので、実力を磨けば全く問題ありませんので大丈夫です。

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