やる気を上げる言葉、やる気を下げる言葉
テスト前だというのにスマホばかり。大丈夫かしら?
いつも勉強しなさい!って言ってるのに
そんな悩みありませんか?
【子供のやる気を上げたい】、子どもを持つ親の共通の悩みですね。
実は、子どものモチベーションは、親の言葉がけ一つで大きく変わります。今回は心理学的な根拠に基づき、お子様の「やる気やモチベーションを高め、自ら学ぶ姿勢を育むための具体的な方法をお伝えします。
◆Part 1:知っておきたい!子どもの「やる気」を育む内発的動機づけ
子どものモチベーションには、「外からの力」よりも「内からの力」が不可欠です。
「この問題が解けるのが楽しい」「もっと知りたい」という、本人が楽しい、面白いと感じる気持ち。これこそが、成績を伸ばし、高校受験や大学受験といった長丁場を乗り切る真の原動力となります。
若竹では、この内発的なやる気を育むために、「勇気づけ」と「承認」の考え方を指導に取り入れています。これは、「あなたならできる」という自己肯定感(勇気)を育てるための重要な土台です。
◆Part 2:今日から実践!子どもが自ら動き出す「魔法の3つの言葉がけ」
「勉強しなさい!」という命令は、子どもの自律性を奪い、やる気を削ぎます。以下の3つの言葉がけで、お子様の自立した学習姿勢をサポートしましょう。
◉魔法のひと言 ①:「結果」ではなく「頑張り」に注目する
❌ NG例: 「90点取れてすごいね!次は満点を目指そう!」(結果への評価とプレッシャー)
⭕ 魔法のひと言: 「難しい問題も諦めずに粘ったね。その頑張りが結果につながったんだよ。」
ポイント: 褒めを努力・工夫・粘り強さといったプロセス(過程)にフォーカスします。こうすることで、「自分は頑張ればできる」という自信(成長思考)が育まれ、失敗を恐れずに次の学習に挑戦する勇気が湧きます。
◉魔法のひと言 ②:「過去」ではなく「これから」に目を向ける
❌ NG例: 「この前のテスト、なんでこんなミスをしたの?」(過去の原因追及)
⭕ 魔法のひと言: 「中間テストは残念だったね。次はどうすれば目標を達成できるか、一緒に作戦を立てよう!」
ポイント: 過ぎた過去の原因を追及しても、未来は変わりません。お子様を未来志向に導き、「これからどうするか」という行動に焦点を当てさせることで、前向きな気持ちで学習に向かえるようになります。
◉魔法のひと言 ③:「命令」ではなく「問いかけ」で選択権を与える
❌ NG例: 「今すぐ宿題をやりなさい!」(支配・命令)
⭕ 魔法のひと言: 「今日は、数学と英語、どっちから始める?(あなたが決めていいよ)」
ポイント: 勉強の「いつ、どこで、何を」という選択権を子どもに与えます。自分で決めたことはやり遂げたいという自律性が満たされ、「やらされ感」がなくなり、学習への責任感が生まれます。
親が必要以上にあれこれ言うと、確実に子どもは勉強しなくなります。どうしても上から抑えつける言葉が多くなることが原因です。これは親が持つ不安感を払拭する事が目的であると(実際にはそうでないわけですが)、子どもは直観的にそう判断してしまうのです。
ぜひ上手な言葉がけで、自ら勉強ができるように導いてあげてください。
おっと、忘れていましたが、くれぐれも1回のテスト結果など一喜一憂せず、長い目で見てあげることをお忘れなく!

