受験期の親の心構え
冬らしい気温になってきましたね。朝6時ころは暗いし寒いしで身体にこたえますが、まさに受験シーズン到来の雰囲気になってきました。
さて、毎年この時期になると、不安になって連絡をくださる受験生の親御さんが増えてきます。
《まだ受験生になりきれていないようだ》
《合格できるか心配》
《家ではまだゲームをしている》
《勉強の合間の休憩が1時間》などなど
公立入試まであと2ヶ月ちょっとなのに、本当に大丈夫なの?と思いますよね。そして親の心配に反比例するように、当の本人はケロッとしているんですよね。親の心子知らず、困ったものです。
ただちょっと子どもの視点に立って考えてみると『そう言うけど、僕はきちんとやってるから』という主張があるのかもしれません(もちろんそうでないパターンもありますが)。
30年以上生徒たちに接してきて思うのですが、最近、我々昭和世代の人間と現代の子どもたちの【やる量】による常識の違いというかギャップみたいなものの差が広がっているような気がしています。【やる量】が少ないと中途半端というか、突き詰めないという状態になり、学習する面白さもわからないので、それはそれで心配になります。
ま、時代の変化がそうなってきているだけで、決して彼らが悪いわけではないのですが、この要因はゆとり?コロナ?何なのだろう?とふと思う時が多くなってきています。
話を戻します(笑)
で、今の子どもたちにこういった場面で《叱る、怒る》をしてしまうと逆効果になるケースが多く見られます。
そして更に小さい頃からそれを繰り返しているケースだと子どもが『また言ってるよ』という気持ちになり、特技の【スルー】を覚えてしまいます(笑)。こうなると大変で、言えば言うほど親の希望する方向と真逆の方向に向かってしまいます。
誤解のないようにお伝えしますが、親の気持ちを伝える事をやめる必要はありません。むしろそれは言い続けるべきです。少しだけ言い方を工夫してみましょう。
ポイントは【認める】→【共感する】→【諭す】です。
まず話を聞き、現状を把握し、認め、子どもの気持ちを考えた提案(ここの度合いが難しい)をする。
言い方も《やりなさい》という命令口調ではなく《やった方がいいと思うんだけど》というIメッセージに変えて伝える方が良いです。子どもはみんなやらなければならない事はわかっているので、子どもの視点に立った提案をすると、親の気持ちに寄り添うように、彼らなりに最善策を考えるようになります。
ただこれはすぐに響きません。繰り返すことで効果を発揮しますので、親にとっては忍耐の時が続きます。ここがツライところです。
そしてその後は子どもが行動を変えるまで《ひたすら信じて見守ること》です。また元に戻ってるなぁと感じるならば、それを繰り返す感じです。
ただ今回のようにあまり時間が取れず切羽詰まった状況においてはそんな悠長なことはしていられません。そんな時はお父さんや塾の先生のような普段とは違う人間に託してみましょう。根本的な解決にはなりませんが短期間での効果はあるかと思います。
ご参考までに!