勉強の成果
ソーシャルディスタンスを取りながらの対面授業が始まり、数日が経過しました。
《広くて快適です》なんていう声も多く聞かれ、生徒たちはとても気に入ってくれているようです。
さて、今回は【割と間違えがちな勉強の成果の測り方】についてお伝えしたいと思います。
大人の世界では《成果=結果》と捉えられますが、コレは色々な経験を経て様々な対処法を体得してきた大人だからOKなのであり、対処法を試している段階の子どもたちにそのまま当てはめてしまうのは正しい行動とは言えません。
《テスト結果が良い=勉強をしていた》《テスト結果が悪い=勉強をしていなかった》という結果重視の考え方をしてしまっていると、子どもたち自身が自分の改善点を見出せず次に繋げることが出来なくなってしまう可能性があります。
ですから【子どもの学力を結果だけで測らない】事を心掛ける必要があります。まぁ、よく言われる当たり前の事ではありますが、保護者の方も忙しい毎日の中でいざ我が子に接するとなかなか難しい・・・それも承知しています(笑)。
ただその事を知っているのと知らないのでは、子どもの将来に雲泥の差が出るのも事実です。
また長年生徒たちに指導していると、どうしても《結果が出ない時》があります。原因の多くは《勉強の仕方》にありますが、そんな時子どもたちは『一日4時間も勉強していたのに・・・』なんて落ち込むわけです。ここで引っ掛かるのが【時間軸を基準とした学習】。成果を出すためにはきちんとした学習が必要で、その為には絶対的な勉強時間が必要となるわけですが、かといって必ずしも時間数に比例するものではありません。ですからまずは勉強の仕方を振り返らせます。ここで必要となるのが【子どもの学力を結果だけで測らない】という考え方なのです。
若竹では英単語テストで不合格になってしまうと課題が出されます。間違えた単語を10回ずつ練習しよう!なんて事を課すと【義務】でこなそうとするのが子どもです。全く覚えようとせず、ただ書いているだけ。
《覚えたなと思うまで練習。1回で覚えたのならばそれで練習終わり。逆に50回書いても覚えていないのならば、意識を変える必要がある。覚えようとしていない意識を変える。覚えたかどうかのチェックは何も見ずに頭の中でイメージできるか。やってみて!》なんて事を良く指導するわけですが、これについても時間軸の勉強と同じような事が言えるのではないかと思います。《これだけ書いたから覚えただろう》という間違った解釈が、子どもたちの自信獲得を邪魔します。
正しい学習を続けていれば、必ず自分が目指す方向に向かっていきます。そのように仕向けてあげる事こそが、本当に大事な塾の役割だと思っています。