忙しくて、宿題が出来ませんでした
ここ数日は春の陽気で気持ちが良いですね。一ヶ月前の寒さが嘘のよう。これで花粉がなければ最高!と思うのは私だけではないでしょう。
同時に学年の切り替わりでありますので、何かと忙しい季節でもあります。
この時期にたまに生徒から聞く『忙しくて、宿題が出来ませんでした』という一言。本人は本気で【忙しい】と思っているので、真っ向から否定しても良い事はありません。よくよく話を聞いてみると、その生徒のリミット(限界)が低いのが原因である場合が多いわけですが、私はこの一言を聞いた時はいつも《大丈夫。お母さんよりは忙しくないから》と言います。
するとニコッと笑って、どこかに行きます(笑)
これでリミットを上げる事に成功しました(笑)
正当な言葉で説き伏せてもなかなか聞かない年頃の子どもたちには、正面から向き合いすぎると逃げる傾向がありますので、こちらから視点を変えた一言を言ってあげるのは非常に効果があります。
これはテストの点数が悪かった時にも効果があります。
【一生懸命に努力したけど、点数が取れなかったパターン】、誰しも一回は経験していますよね。
点数だけで判断してしまいがちなご両親からは既に叱られているわけで、塾の定期テスト反省面談でも叱られると思っていますから《良く頑張っていたね》を中心に話を進めると、まずパラダイムシフトが起こり、話を聞くようになります。そこですかさず【こうやったら点数も取れるよ】のアドバイスを一つだけ伝えると、レベルアップをしながら次も頑張ろうとします。
ただしこれは【その子にとって一生懸命頑張った】が条件です。その子にとって頑張っていたかの判断は非常に難しく、日々その子の行動観察が必要となります。一番いけないのは大人の視点から判断すること。【一生懸命頑張った】のレベルが大きく違う大人の視点で子どもの頑張りの良し悪しを判断してしまうと、逆だった場合はマイナスに働いてしまいますから注意が必要です。
何よりも本人の気持ちを第一にした言葉がけを大切に、お互い子育てを楽しみたいですね(うちにも生意気な中学生と小学生がいます)!