木更津高専 推薦ではない方で合格した生徒
昨日、木更津高専の学力選抜で合格した生徒がいます。
彼は中3の開始と同時に転塾してきました。
開始時の偏差値は50。良くもなく悪くもなくという成績でしたが非常に素直な性格をしており、こちらからの質問にも的確に答えられる生徒でした。
数的な感覚を持っていましたので数学や理科は他教科に比べて少し良かったと記憶しています。理系の子ですから多くの生徒と同じように英語の点数が振るわなかったのですが、いくつか問題を解いてみるとセンスは悪くない事がわかりました。
今まで県内屈指の進学塾に通っていたり家庭教師をつけたりと、教育熱心なご家庭で育ったので、地頭が良かったとも言えます。
そんな彼は木更津高専希望。ただ内申点が抜群に良いわけでもないので推薦は厳しそうだな、と思いながらその後の学習を見ていました。
夏期講習で偏差値を56位まで持ってきましたが、本人曰くまだ高専は厳しそうという事で、秋の面談では千葉南高校を第一志望にしました。
その後、特別講座や冬期講習を経て60近くまで偏差値を上げた事で、やはり心のどこかに引っかかっている高専志願を言い出したのが1月下旬でした。
推薦選抜は終了しましたので学力選抜での合格を狙う、という事で、同じくビックリされていたお母さんと何度もやり取りをし受験を決めました。
しかし、ここからまた紆余曲折が(笑)
家族会議を経た結果、千葉南第一志望再び。理由は過去問を解いてあまり点数が取れなかった事と千葉南の方が向いているのでは?と本人が思った事によります。
しかし2日後、やはり受けたい気持ちが払拭できず、出願をするとの連絡が。私としては合格の可能性も上がってきたのと同時にチャレンジする事自体が素晴らしい事ですので、最初から応援していましたから当然ウエルカム。最終的に彼が悩みに悩んで出した方向であれば、今後の人生に良い影響があるのは明らかだからです。
その後、すぐさま対策を開始。この思考力が必要な高専の問題でどうやったら70%を取れるか、2倍される英語・数学・理科の対処法、偏差値換算する影響を知る事など。
で、結果は有り難いことに合格をいただき、お母さんからも信じられないとの嬉しいメールをいただき、本当に心から嬉しい気持ちになりました。
やはり本人が悩んでもがいて手に入れた合格は言葉に出来ない感動がありますね。多くの受験生がこの気持ちを体験できるよう、これからも指導に邁進したいと思います。
P.S.姪っ子、更に東京理科大と立教大の合格も決めました。繰り返しますが、何故にこうも私と違うのか(笑)