褒めてあげること

先日、長女の幼稚園時代の同級生のお母さんから、今中2のお兄ちゃんの学習について相談を受けました。

以前そのお母さんはウチに来てくださり、状況はわかっていましたので、今回は本人も含めての相談。実はその子はLD(学習障害)で、定期テストも合計で100点前後。塾に行かせたり、チャレンジタッチをやらせたり、お母さん自らがテスト問題を作ったりと色々模索しているのですが、どうもうまくいかないとのこと。

 

本人とは長女が幼稚園時代に会ったことがありましたが、それ以来なので5〜6年ぶりでした。久しぶりに会ってみると、受け答えもしっかり出来る好青年になっていました。

通知表も見せてもらいましたが、普通であればこの点数ならば1が付いてもおかしくないのですが、なんと素晴らしいことにオール2!テスト前に泣きながら頑張ったらしいです。

 

だから私は思いっ切り褒めました。そして、今後は何か一つの分野でも良いので、そこだけは頑張って勉強するように言いました。更にどうも漢字を気にする事がヤル気減退に繋がっているようでしたので、「書けそうな漢字だけ書こうか。それ以外は平仮名で勉強していいよ」とアドバイス。するとあっという間に表情がソフトに。塾の先生という事で構えていたのが、予想外のことを言われて少しホッとしたのでしょうね。

 

こういった生徒は出来ないレッテルを貼られ、とにかく褒められていません。自分の好きな事には100%、嫌いな事には0%ですから仕方ないのかもしれませんが、特に公教育分野では問題児扱いされがちです。

 

まずは良い点を見つけて褒めてあげる・・・そしてその子に合ったアドバイスをし、少しずつ自信をつけてあげる事が、こういった子だけでなく全ての子どもに必要な事です。

 

後日聞いたところによると、帰ってからお母さんに「勉強頑張ってみようかな」という言葉を言ってくれたようです。

最高に嬉しいご報告でした。

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