私立高校単願
千葉県私立高校の入試が始まりました。
近年は学習環境や補助金により、私立高校を単願で選ぶご家庭も多くなりました。
うちに関して言えば、成績が下位の生徒の私立高校単願は皆無で、全員が成績上位者です。感度が高い保護者の方が、我が子の将来(大学等)を考えている、という事でしょう。
市原市辺りですと、《私立高校単願は誰でも合格出来る》的な風潮があります(実は一部の学校以外は、そうではないのですが)。しかし千葉県北部の学校は私立単願でも2割から4割ほどが不合格になる学校も多く、実は今回そういった入試にチャレンジした生徒がいます。
現在ある大学で法学を学ぶお姉さんを持つ中3生です。
お母さんも教育熱をお持ちで、お姉さんの高校受験の際も私立高校単願を選択されており、お姉さんが大学を一般受験する際にとても苦労された経験から、その生徒は優先的に大学に進むことが出来るとある高校を受験する事になりました。
お姉さんもその中3生も、とてもストイックで真面目に学習に取り組む生徒たちですが、定期テストと実力テストの間に差があり(二人とも定期テストは常に高得点)、それを改善していくのが合格への道でした。
塾で指導してみると、数学はまだしも、国語や英語の力に相当な不安があり、現代の生徒たちに多い《なんとなく漢字ミスやなんとなくスペルミス》が見られました。ほぼ合っているのですが、漢字の線が一本足らない、アルファベットが1つ違うなどです(guiterと書いてしまうような)。
こういった部分については特効薬はなく、長い目で見守りながら改善をし続ける必要があります。読解力については漢字の成り立ちや意味などを知る事により文章が読めるようになるわけですから、本当に地道な作業を続けました。
塾の模擬テストで顕著な結果が出始め、受験問題レベルでも太刀打ちできるようになったのが、中学3年生の夏辺りだったかと思います。
常にブレず真面目に取り組む生徒なので、そこからは安心してみていました。
ただ、受験校は毎年単願受験生の3割ほどが不合格になる偏差値64の高校。そりゃ、不安です(笑)
受験時間中は《取れる問題を確実に点数にしてくるんだぞ》という念みたいなものを送り(笑)、とにかく満足した入試になるように願いました。
合格発表当日、発表されてから10分後くらいでしたでしょうか、塾の電話が鳴りました。
その中3生です。声のトーン的に大丈夫そうですが、『どうだった?』と聞くと、きちんとはっきりとした声で『合格しました』と。
ふっと心が軽くなり、力が抜けました(笑)
もし不合格になっていたら、あと2校受験する(その内1校は東京の学校)スケジュールでしたが、それも受験しなくて良い事になり、見事に第一志望校に合格という最高の結果に。
塾を運営していて1番嬉しい瞬間(というか、その時の生徒の顔を見るためにやっているようなもの)でした。
合格おめでとう!!