良い入試と悪い入試

平成31年度の入試が終了しほっと一息入れたいところですが、今度は入塾対応で忙しい毎日を過ごしています。

 

さて、今回のテーマは良い入試と悪い入試についてです。

良い入試=合格、悪い入試=不合格と考える方も多いと思いますが、私はそうは思いません。

私が考える良い入試とは《自分の将来を見据えた志望校に向かって本気で頑張れた入試》であり、悪い入試とは《自分の考えが定まらず、偏差値の上下によって志望校を変え、結果目標が定まらず本気で頑張れなかった入試》を言います。

 

今回、双子の中3生がいました。1人はどちらかというとお調子者で、ある程度の点数が取れてしまう天才肌。もう一人は努力家で頑張るのだけれど、当日になるとやらかしてしまうタイプ。

 

なんと二人とも同じ志望校。どちらかというとどうしても合格したかったのは努力家の彼。結果、前者は前期合格し、後者は前期不合格。内申+当日の点数で30点以上の差がありましたから、当然といえば当然。

その後、不合格になった彼は学校の先生から何度も下のランクを勧められましたが、かたくなに拒否。私も彼がずっと長い間その高校に入りたいことは知っていましたし、前期結果から今回は少し入りやすい入試になると予想していましたので、下げずに受験する事を勧めました。

 

入試当日の自己採点会で、計算ミスが2問ある事が判明。本人はめちゃくちゃ落ち込んでいましたが「良く最後まで頑張った」と伝え、帰宅させました。

合格発表当日、一番最初に合格報告をくれた彼。電話口での嬉しそうな声を聞いて、自然に私も涙が。

 

先程みなさんでご挨拶に来ていただき、「若竹に通わせて良かった」とのお母さんの有難いお言葉も。

 

【良い入試】が出来て良かったと心から思える一幕でした。