入試会場での心構え

 

中学受験、大学共通テストに続き、千葉県私立高校の前期入試が始まります。

 

今まで一生懸命に頑張ってきた皆さん全員に合格がもらえれば良いのですが、なかなかそう上手くはいかない事もあるのが入試です。

この合否の差はなんなのでしょう?

 

今回はその辺を高校入試に絞って少し解説したいと思います。

 

まず前提として、【大きく点数が足りない不合格者は、ほぼいない】という事を知っておきましょう。

受験校を決める際には、偏差値ランクを意識するかと思います。自分のいる位置を把握し、どの辺の学校に行けるのかを知り、それから自分が行きたい学校との差を埋めていく確認をしたかと思います。そして最終的に受験を決めた志望校は今の実力に合った高校になっているのがほとんどかと思います(公立入試が一本化された近年の千葉県において、合格率が10%以下なのにやぶれかぶれ的に受験する生徒はあまりいないですよね)。

 

ということは多少の違いはあれど全員が合格圏内にいるわけで、合格ラインから大きく離れて不合格になってしまう生徒はごく少数です。

 

以前、千葉東高校を訪問した際に校長先生は話されていた一言を思い出します。

『ボーダー付近においては、実際には1点の中に何十人という生徒がいる。ある合否ラインを決めると、そのラインに1点足らない生徒は不合格になってしまうが、合格した生徒との差はわずか1点。ラインを決めるのは本当に忍びない』

 

若竹でも毎年、開示得点集計を行っていますが、不合格になってしまう生徒の中で大きく足りなかった生徒はいません。あと5点あれば合格、10点あれば合格という僅差で涙をのんでいます。

こうなると、不合格になってしまう原因は準備段階にあるのではなく、当日の心理的な要因による結果だと考えられます。5点から10点の差ですからね。

 

いつもと違う環境で行うことによるストレス、難しい問題に直面した時の焦り、合格しなくちゃ!と思う気持ちの空回り、不合格になったらどうしようという不安などがその原因となり、結果として小さなミスを誘い出すわけです。

 

入試会場では

①いつも以上の自分ではなく、いつもの自分で大丈夫

②合格しなくちゃではなく、今の自分を出せればそれでいい

③自分が難しいなと感じた問題は、周りのみんなも難しいなと感じている

④面接では、上手に大人の言葉を話そうと考えず、面接官の先生と仲良くなろうと考える

の4点を心がけてください。

 

頑張ってきた全ての受験生が合格出来る事を願っています!